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1型糖尿病を持病に持つAkiRaの闘病記。 現在、MTBレース出場を目指してトレーニング中。
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 糖尿病が発覚してからというもの、私の生活はがらりと変わった。
 早寝早起きとバランスの取れた食事を心がけ、暇さえあればネットで情報を集める。
 まだ体力の消耗が激しく、運動ができる状態ではなかったが、それでも体調は少しだけ上向きになった。

 しかし、日を追うごとに、膨れ上がっていくもう一つの不安がある。主治医のことだ。
 果たして、この医者は大丈夫なのだろうか?

 考えてみると、初診の時からロクな説明を受けた記憶がない。
 こちらから質問をしてみても、気の抜けるような答えばかりが返って来る。

 食事療法のことを聞くつもりで「食事はどうしたら良いでしょうか」と訊けば、
「食べ過ぎないようにしてね」 の、一言で終了。

「私の血糖値ってかなり高いみたいですけど、入院は必要ないですか」 と訊けば、
「あなたの場合、そこまで重症じゃないから」 と、事も無げに言う。

 HbA1c15.4%を叩き出した患者の、一体どこが重症でないというのか。
 ちょっと調べれば、素人であっても、この数字が尋常でないことくらいはわかる。

 さらにこの医師、通院のたびに尿糖ばかり調べていて、肝心の血糖値は一向に測ってくれない。
 尿糖なんてものは、血糖値が大体160~180mg/dlを越えたあたりから出るものであって、陰性だからといって血糖値が正常であるとは限らないし、そもそも血糖値が400mg/dlに近い私の現状を考えれば“出ないはずがない”のだ。

 一番心配だったのは、私の糖尿病が1型・2型のどちらに属するものなのか、それを判断できるような検査をまったく行わなかったこと。

 もし1型であった場合、現在の治療はまったく意味をなさない。
 食事療法や、生活のリズムを整えることは大切だが、それにプラスしてインスリンの自己注射が必須となる。
 内服薬など、1型の患者にとっては気休めにしかならないのだ。

 ある日、私は一縷の望みを託して訊いてみた。

「糖尿病って、1型と2型がありますよね?」

 言外に、「私は一体どちらなのでしょう? できれば検査していただけませんか?」という思惑をこめての質問だった。
 対する医師の答えはこうだ。

「あるよ。インスリンを打つ方と、打たない方ね」

 患者向けにできるだけ簡潔な説明を、と考えているのかもしれないが、この返答“だけ”で済ませるのはあまりに酷いのではなかろうか。
 インスリン治療の有無は、1型・2型を分ける絶対の指標ではない。
 1型が必ずインスリン注射を要するのは確かだが、2型であっても病状によってはインスリンを用いるケースが数多くある。

 結局、この言葉が病院を変える最後の決め手となった。

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このブログについて

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プロフィール
HN:
芳永明良(AkiRa)
年齢:
45
性別:
女性
誕生日:
1980/03/17
自己紹介:
 2003年、23歳で1型糖尿病を発症。
 なかなか安定しない血糖値に悩まされていたところ、夫・386によってMTBの道に誘われる。
 現在はレース出場を目指してトレーニングの日々。
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