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1型糖尿病を持病に持つAkiRaの闘病記。 現在、MTBレース出場を目指してトレーニング中。
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 本日より入院。
 病棟は7階、4人部屋の窓側のベッドをあてがわれる。
 ネットで事前に調べた通り、病室に専用のトイレと洗面台があり、ベッド同士の間隔もかなり広い。
 さらに、シャワー室の利用が9時から17時までの間であればいつでも可能。気温の上がってきたこの時期には、非常に有難く思える。

 入院直後は諸々の説明を受けることに追われ、なかなかベッドで落ち着いて横になっていられない。
 特に、血糖自己測定インスリン注射は今日から開始なので、一通りの流れは事前に頭に入れておく必要がある。

 昼食前から血糖測定開始。
 ごく細い針をセットした器具を消毒した指先に当て、ボタンを押して針を刺し、採血を行う。
 文字にしてしまえば簡単で、実際慣れてしまえばどうということはないのだが、やはり最初は腰が引けてしまい、なかなか針が刺さらない(器具が指から離れていたのが原因)。

 覚悟を決めて指に器具をしっかり押し当て、ボタンに軽く力をこめる。
 小さなバネの衝撃とともに、軽い痛みが指先に走った。
 看護師さんの手前、平静を装ってはいたものの、内心では「この先ずっと、食事前にこんな思いをするのか……」とげんなりした気分に襲われる。

 血液を血糖測定器に差し込んだチップに染み込ませ、消毒綿で指を拭きつつ待つこと十数秒。
 『318mg/dl』の文字が、測定器の画面に表示された。
 手順はすぐに覚えられそうだが、針の痛みに慣れるまでは少しかかりそうだな、とぼんやり思う。

 その後、昼食。
 自己流で食事療法を行っていた最近の食事と比較すると、かなり量が多い。よく見ると、名札に書かれている指示カロリーも成人男子並みの数が書かれている。
 慌てて「こんなに食べても大丈夫ですか」と訊くと、

「今は体重減少が激しいので、まずしっかり食べて下さい。落ち着いたら、徐々に量を本来のカロリーに戻しますから」 との返答。
 入院して食事量が減る話はよく聞くけど、増えるってのはあまり聞かないな……と思いつつも、残さず食べる。

 午後には胸部のX線撮影を行い、夕食前にいよいよインスリン注射初体験。
 血糖測定の穿刺も緊張するが、こちらはその比ではない。何しろ、自分の腹に注射針を刺すのだ。
 打つ時の姿勢といい、まるで切腹のようである。

 注射を手に固まる私を見て、看護師さんが
「できるだけ、お腹の肉の厚いところに打つと痛みが少ないですよ」
と教えてくれたのだが、その直後、
「……でも、ぜんぜん肉ないですよね……」と気まずそうに付け加えられる。

 そこまで気を遣わせてしまうのも申し訳ないので、思い切ってえいやっと注射。
 強がってはみたものの、やはり痛い。

「これから、こういった感じで注射をしていく形になりますけど、ご自分で続けられそうですか?」
「ええ、大丈夫だと思います」

 ……本当は、ちょっと泣きたかった。


【本日の血糖値】

朝食前

昼食前

夕食前

318

302

【本日のインスリン】

・夕食前 超速効型インスリン8単位

《スケール》(食前血糖値に応じた、超速効型インスリン量の指示)

食前血糖値

インスリン量

149以下

なし

150~199

2単位

200~249

4単位

250~299

6単位

300~349

8単位

350~

10単位



【本日の検査】
・胸部X線 

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このブログについて

 初めてお越しの方は、まず、『はじめに』をご覧ください。

 リンクはフリーですが、コメント等で一言お知らせいただけると幸いです。

プロフィール
HN:
芳永明良(AkiRa)
年齢:
45
性別:
女性
誕生日:
1980/03/17
自己紹介:
 2003年、23歳で1型糖尿病を発症。
 なかなか安定しない血糖値に悩まされていたところ、夫・386によってMTBの道に誘われる。
 現在はレース出場を目指してトレーニングの日々。
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