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1型糖尿病を持病に持つAkiRaの闘病記。 現在、MTBレース出場を目指してトレーニング中。
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 5月、桜の季節が遅い札幌でも、花見の時期が過ぎようという頃。
 とうとう、体重は40kgジャストまで落ちた。

 身長158cmの私が、この数字でBMI(身長と体重から割り出す肥満度の指数)を出してみると、結果は16。標準値が22、18.5未満で『痩せている』と判断されることを考えると、明らかに低い。

 実際、見た目も無惨なもので、Tシャツの上から胸骨が透けて見えるまでになっていた。
 背中に触れればくっきりと肋骨が浮き出し、板の間に座れば尾てい骨が痛んでろくに座っていられない。

 例の乳がん疑惑から何もかもが億劫になり、ずっと旦那の「病院に行け」発言を無視し続けていた私も、ここに来て観念せざるを得なくなった。
 覚悟を決めて、近所の内科医院に足を運ぶことにしたのである。

 検査の結果は、空腹時血糖375mg/dl、HbA1c15.4%。
 HbA1cから計算しても、ここ数ヶ月の血糖値の平均は400mg/dl前後を叩き出していたということになる。
 当然、すぐに『糖尿病』という診断が下されたが、医師から病気についての詳しい説明はなく、いくつかの内服薬を出されただけで診察は終わった。

 帰宅した私は、半ば呆然とした思考のまま、ネットで糖尿病のことを調べて回った。
 ショックが大きかったということもあるが、何となくあの医師に任せきりにしていては危険な気がしたのである。
 病名が判明した以上、自分の体は自分で管理していかなければならない。
 合併症のこと、食事療法のこと、覚えるべき内容は山ほどあった。

 ――糖尿病は、決して完治することはありません。たとえ症状がなくなっても、一生涯に渡って自己管理を続ける必要があります。

 ふと、こんな一文に目が留まる。
 思わず泣きたい気分に襲われたが、負けるわけにはいかない。

 ――血糖コントロールがきちんと行われていれば、恐ろしい合併症を予防し、健康な人とまったく変わらない生活を送ることが可能です。

 そう。まだ、手遅れではないはず。23歳、人生はこれからだ。
 そして、この日から私の長い戦いが始まる。

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このブログについて

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プロフィール
HN:
芳永明良(AkiRa)
年齢:
45
性別:
女性
誕生日:
1980/03/17
自己紹介:
 2003年、23歳で1型糖尿病を発症。
 なかなか安定しない血糖値に悩まされていたところ、夫・386によってMTBの道に誘われる。
 現在はレース出場を目指してトレーニングの日々。
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