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早寝早起きの規則正しい生活、栄養バランスの整った食事、インスリン注射。
もちろん、間食などしていない。空腹には常に悩まされているが、ぐっと我慢して堪えている。
これらの条件が揃いつつもなお、血糖値は容易に300mg/dl以上を叩き出してしまうのだから、人の身体とはつくづくままならない。
明日からまたインスリンの単位を増やすことを告げられたてげんなりするも、夕食前の測定でようやく150mg/dl未満となり、注射の回数が1回減ったことに安堵。
少しずつであっても、良い方向に向かっていることを願うばかりだ。
中間型インスリンを開始してもなお、血糖値がなかなか下がらない。
焦りもあってか気が滅入り、見舞いに来た友人が差し入れてくれた文庫本を開く元気も出なかった。
主治医から、明日より中間型インスリンの単位数を増やすと告げられる。
そろそろ、効果が出てきて欲しいものだが。
本日よりインスリン注射の種類と回数を増やし、毎食前の超即効型インスリンの他、朝食30分前に中間型インスリンを投与することに。
治療開始から、まったくと言って良いほど血糖値が下がらないことに対しての措置だが、薬の量が増えると低血糖の危険も増えるのでより注意しなくてはならない。
現状、軽い吐き気やだるさを感じることはあるが、そういう時も大抵血糖値は高いままで、本格的な低血糖症状はまだ体験してはいなかった。
そんな事を考えながらウトウトしていた折、嫌な夢を見てしまった。
ベッドで横になっていたところ、突然全身に力が入らなくなり、指一本動かせない。
ナースコールには手が届かず、助けを呼ぼうと思っても声にならない。
おまけに、次第に意識が朦朧としてくる。
――そうか、これが低血糖昏睡ってやつか。
薄れゆく意識の中、このまま眠るように死んでゆくのだろうか、と思う。
意外にあっけないもんだな、と妙に冷静になりかけた時、目が覚めた。
背中には冷汗が伝い、心臓の鼓動がやけに激しい。
まだ実際の低血糖症状を知らない、ということもあり、その恐怖は身に迫った。
結局、この日も血糖は下がらないまま1日が終わる。
入院生活も3日目となり、注射なども大分慣れてきた。
最初はパンフレットを見ながら確認しつつ行っていたのだが、もうほとんど自分一人でも大丈夫になっている。
そんな折、主治医から「血糖値が下がらないようなので、明日から注射の回数を増やしましょう」と言われて軽く落ち込んだ。
慣れてきたといえ、痛みはあまり変わらない。回数が増えるというのは、それだけ苦痛が増えるということでもある。
仕方ないこととはいえ、ちょっと切ない。
入院2日目。
痛みに耐えつつ、少しずつ血糖測定とインスリン注射の手順を覚えていく。
インスリン注射で、どれだけ劇的に血糖値が下がるものかと期待したが、あまり数値は変わらず。
医師の話によると、高血糖状態が長く続くと、インスリンの効果が出るまで時間がかかる場合があるという。
また、急激に血糖値を下げるのも色々と危険が伴うため、このまま少しずつ慣らしていくのが良いと説明を受けた。
午後からは友人が見舞いに来てくれたが、話しこむ間に体のだるさと、やや手が汗ばむような感覚をおぼえる。
もしや低血糖か? と考えるも、結局は気のせいであったらしい。
夜には、仕事を終えた旦那も顔を出す。
面会時間が過ぎて彼が帰った後、同室の方に「あの人はお兄ちゃん?」と訊かれ、「いえ、主人です」と答えるといたく驚かれた。
「あなた、高校生じゃなかったの?」
「いえ、今年で23歳になりましたが……」
「あらあらそうだったの、じゃあ新婚さん?」
「そろそろ丸2年になるので、新婚ってわけでも」
「え!? ってことは21歳で結婚? お子さんは?」
「……まだです」
どうも、世間では『若くして結婚=できちゃった婚』というイメージが強いらしい。
それはそれとして、私はそんなに既婚者に見えないのか。さらに高校生に間違われるほどなのか。
二十歳を過ぎて化粧っ気があまりないのも、原因の一つなのだろうが……。
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なかなか安定しない血糖値に悩まされていたところ、夫・386によってMTBの道に誘われる。
現在はレース出場を目指してトレーニングの日々。